横八会員投稿 No.360

題名 映画の題材とヒロー、ヒロインの変遷
投稿  近藤礼三 (6組)
掲載  2009.07.06

2月程前に香取慎吾が演ずるヒローが登場する「黒四ダム」建設のTVドラマが放映され、先日は
石原裕次郎の33回忌と記し、裕次郎がヒローの「富士山頂レーダー」建設の往年の映画が
TV
放映され、映画とテレビとそれに建設物が
大好きな私は両テレビの放映を真剣になって見詰め
ていました。

さて、このふたつの映画の場面となった「黒四ダム」と「富士山頂レーダ」は昭和30年代の日本の
高度成長を担ったプロジェクトであり、同期には新幹線、高速道路網そして本四横断橋等の巨大な
建設プロジェクトが推進され、今日それらの何れもが欠けたならば、今日の日本の成長は無かった
でしょう。しかし時は移りました。

「黒部ダム」は完成と共に日本成長の原動力として活躍しましたが、発電コストの面で原子力発電に
王座を譲り、今日では建設の副産物である観光の方が脚光を浴び、現代ならばあのような命運を
賭してまでも、建設はされなかっただろうと、エジプトのピラミッドに例えて言われることもあります。

一方「富士山レーダー」は、期待以上活躍を長期にわたり続けましたが、地上遥か彼方の宇宙から
観測する人工衛星には歯が立たず数年前に使命を終え、映画の主役となったドームは山頂から
姿を消し、山麓の何処かでモニュメントとして余命を過ごしているという話を聞いております。

そして高度成長期も幕を閉じ、日本経済の落ち込みから金食い虫の建設を悪者扱いにすることが、
人気獲得で得票に有利であると世相に乗り、公共事業の予算は大幅に削減される時代に変わると、
ヒローが建設プロジェクトに登場する時代はもはや過去のものとなり、同時にこの道へと進む若者
も激減していることは前の投稿で触れさせて頂きました。

さて女性ヒロインの方も眺めてみましょう。
昔、Attention Please!でご記憶の「スチューアデス物語」というのが流行ったでしょう。

今、スチューアデスに憧れ鼻を長くするのは中年おじさんぐらいで世は移ります。
そして
次は女性気象予報士を描く「まんてん」、そして今は「ふたつのスピカ」では宇宙飛行士を
目指すヒローの登場へと、
なんと華やかな移り変わりでしょうか。


これらのヒロー、ヒロインの登場する場は時代の流れと共に変わって行きます。
さて、次の英雄の登場するのはどの分野でしょうか、予想出来ますか?
そして我々往年のヒロー、ヒロイン達は、いつまでも健康に長生きをして見続けましょう。

トップに戻る
寄稿の目次へ