横八会員投稿 No.358

題目 ウノ目タカの目、ダブルの目
投稿 伊藤 博 (7組)
掲載 2009.07.01


ウノ目タカの目       ダブルの

NHKーTVのドキュメント番組・「プロジェクト JAPAN」シリーズの第4回(6/28)は、
日露戦争から日英同盟に至る国家の戦略を列強との関連で客観的に俯瞰したもので、今後の我が国の
外交政策に役立つ貴重な教訓を示唆する佳作であった。
 

同盟国の現実は同床異夢にて、単眼指向で相手にも我が方の義や利、真善美を守ることを常に当然の
如く期待する国民性は乱世では珍しく、いまだその自覚が足りないのかもしれない。

我が国に欠けているのはパワーポリティックスに立脚するダブルスタンダードを見抜く思考であろう。
「同盟」はあくまで臨時的な便宜的なものであり、他方の事情でいずれは失効・解消する日が来る
ことは想定内とすべきである。

従って、激動する状況変化の背景を正確に読み解いて、歴史の繰り返しの轍を踏まぬように、外交戦略は
中・長期的な視野から臨機応変に最善の方策で望む必要がある。

国運を左右する重要課題だけに、次期政権の大きな課題の一つである。

同盟の存在理由を、敢えて主要な三点に集約するとすれば、

1.共通の主要な仮想敵国の存在
   しかし、時代の変化で、いつの間にかパートナーが仮想国のステーク・ホルダーとなることはままある。

2.同盟国同士の価値観の共有
   これも、イデオロギーより経済優先で、パートナーの関心が変わりうる。

3.経済的対立関係が可能な限り少ないことされど、たとえ経済摩擦は沈静化しても、同盟国以外の国
  からの侵食により状況は
変化する。

さて、衆院選が近いので何かと喧しいが、これらの国民の付託に正しく対処しうる政権は如何に?。

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