横八会員投稿 No.343

題名  映画「ジョン・ラーベ」
投稿  伊藤 博 (7組)
掲載  2009.05.27 

歴史探訪          映画「ジョン・ラーベ」

南京問題を研究しているM先生より掲題の新作映画につきMailを頂きました。
それに対する返信を付して、ご参考までにご紹介します。

M先生からの来信

独仏中合作映画「ジョン・ラーベ」が42日ドイツで封切られ、428日には中国でも
上映されています。

人道主義者、南京のシンドラー、ラーベを標榜するこの映画は、ラーベ日記をベースとする
亜ノンーフィクション作品を装っていますが、その正体は問題です。

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万虐殺が事実であった、と言うことを国際的に常識化するとともに、ナチ以下の残虐国家
日本を印象付けようと言う狙いを秘めた作品と見ることができるからです。

真実は、国際委員会の公式文書「Documents of the Nanking Safety Zone」が明確に記録して
いるように南京の人口は、減少したのではなく、増加していたのであり、また日本はドイツ
と防共協定は結んでいたが、「ユダヤ人差別せず」の国策によりユダヤ難民救済を行って
いたということです。

この事実を「史実を世界に発信する会」のサイトに掲載し、また海外の報道、政府機関、
学者他多くの人に下記のメールを出したところです。日本語原文は

http://www20.tok2.com/home/nanking/
 に掲載されています。

                 Observation on the Film "John Rabe"

The German-French-Chinese film "John Rabe", directed by Florian Gallenberger, made its debut
 
in Germany on April 2009 and its first showing in China took place on April 28.

If one’s perception of the film is that it is factually based, this is completely wrong.
At the end of the film, the endnote states “300,000 Chinese were  massacred.”
However, John Rabe, in his Diary, never stated that he witnessed a single case of massacre at all.

“Despite the claim of 300,000 massacred, there is not a single witness to this alleged atrocity 
in Rabe’s Diary”: is this truly possible?
Anyway, you can better understand the background of Rabe’s involvement with
the International
 Committee for the Nanking Safety Zone and what really happened in Nanking
through this essay.
 http://www.sdh-fact.com/CL02_1/61_S4.pdf

返書

M先生

いつもながら貴重な情報を有り難うございます。早速拝読いたします。

さて、史実は覇者の歴史になりがちです。ドイツは覇権を狙う中国に大戦以前から深く食い込み、
戦略的に資金を投入して優秀な大学を創り人材を養成してきました。

ワーゲンの現地生産も日本の自動車メーカーよりかなり早かったので、国中ワーゲンの天下で
あった一時期がありました。

特にドイツは、ナチの宣伝と世論操作の一例を見るように、その伝統的な巧みさは見事です。
今、中国は経済力を付け覇権を握る好機としてあらゆる手段を駆使しようとしています。
片やドイツもフランスも、中国の経済では日本勢に押されて劣勢の気配です。

そこで、独仏聯合と中国の両者の思惑が一致した具体的な形が今回の映画化だと見ることも
出来ましょう。


史実とは裏腹に映像は鮮烈です。それも気が付かず、この作品を鑑賞した人は恰もそれが真実
であったと思いこみますので、それを払拭するには大変な労力を要することになるでしょう。
それを狙って今この時期に敢えて封切りし、広く世界に配給するのかもしれません。


情報戦・インテリジェンスでは、残念ながら我が国は大いに遅れています。100年の大計に
基づく世界に通用する優秀な人材の養成を怠っていた付けがまわってきたのでしょう。
政治家も官僚も井の中の蛙。外交交渉が一向に進展しないのを他国のせいにして、自責の念が
薄すぎるのは我が国の将来に暗雲を見る思いです。


そう言う意味で、現時点では宣伝戦略でドイツに大差。改めてドイツを刮目しなくてはならない
ようです。もはや挽回が手遅れ(?)にならない内に・・・・・。

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