横八会員投稿 No.220

題名  ウノ目タカの目、政策後進国
投稿  伊藤 博 (7組)
掲載  2008.01.26

ウノ目タカの目

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            政策後進国

 

ジャパンアズNO.1の夢今いずこ。昨今の1人当たりのGDPでは世界で14位。

所得水準では第1位のルクセンブルクの半以下。第2位のノルウエーの15%もない。この低下傾向は今後も続くと予測される。

物作りのお株は嘗ての発展途上国に奪われてブーメラン。経済の屋台骨を支えてき大企業の利益の源泉はグローバル化で海外にシフト。国をまたがるヘッジファンドで、経済は荒らされ放題で常に後手。

 

国内は、成長鈍化、高齢化、財政再建、格差是正、地域経済の活性化、年金問題等々の解決すべき課題が山積み。一刀両断するとすれば、政治の貧困・政策後進国。

とはい言え、時にバイオ関連やその他できらりと光る萌芽があるが、マクロに経済成長を促進するまでになるにはさらに世界との熾烈な競争が控えている。

 

大量生産のメリット追求が国際競争力を失いつつあるとすれば、残るは創造的な開発力という道しかないが、その人財を養成する大学の在りようにも問題がある。

市場原理を取り入れて、近視眼的に専門職育成への偏重が流行るのは、大学の本質を見誤った傾向であろう。

MIT、ヒューリッヒ工科大学、パリのポリテクニックは言うに及ばず、世界の心ある大学はいずれも社会・人文科学の基礎教養を重視している。哲学の無い地は不毛。良い果実を得るには、良い土づくりから始めなければならないからである。

と同時に、我が国の大学は競争原理の導入も忘れてはならない。その点は、国政の改革とも共通の課題であり、優れた大学への寄附制度の自由化は基礎体力強化の有効な一助となろう。

少子化社会の進展に向かって大学の生き残り競争は益々熾烈になるが、小手先では解決出来ない正念場を迎えている。

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