横八会員寄稿 No.118


題名:ジパング倶楽部・大人の休日利用の函館、青森一人旅
寄稿:近藤礼三 (6組)
掲載:2006、05、20


3〜4月、JRの駅や車内で見掛けた「ジパング倶楽部・大人の休日」広告。
JR東日本圏内全域と函館までの区間、普通車1日乗り放題、特急指定を4回までOKで¥6,000。
元々乗り物好きで、出掛けるのが好きな私は心ときめき、早速、家内に同行を相談すると、
「私は家事で忙しいの、お一人でどうぞ」の一言。

それならばと一人旅を決め込み、数年前から損得はとんとんのジパング倶楽部の年会費¥3,500に
この広告に釣られた「大人の休日」にランクアッフの年会費¥500を追加し、5月17〜19日に下記の旅行を
して来ましたので、「この物好き!」と軽蔑のまなこでご覧下さい。

今回の目玉は  
    1.青函トンネル海底駅を見ること   
    2.日本国内の寝台車は、もう数年で姿を消すでしょう。
       豪華寝台車は無理でも、昔懐かしい寝台車の乗り収めをしたいものだと帰路は寝台車の利用。
  
  第1日目  5月17日(水)
          東京発  東北新幹線 はやて7号 8:23発 八戸着 11:31
          八戸発   12:16発  スーパー白鳥9号  函館着 15:16
    
    昔、米軍三沢基地内の工事で数ヶ月三沢に滞在していた折、青函連絡船があと1〜2年で廃止というので、
    石川さゆりの津軽海峡冬景色そのままの真冬の夕刻、青森から乗客もまばらな青函連絡船で函館着。
    今にも雪が降りそうな冬空、あまりの寂しさに数時間の滞在で三沢に戻ったことがあります。

    あれから何年経ったのでしょうか。
    この数日、横浜は梅雨の走りを思わせるの雨模様というのに、当地は晴天の爽やかな気候。
    かって乗継ぎ列車の座席を確保するためにダッシュで有名な長い通路も消え、近代的な美しい駅に
    変身しています。
    そして、現在も市民や観光客の足として大活躍の市電に乗り、本日の宿「湯の川温泉」へと向かいました。
 
    宿はかっては国家公務員の保養施設、今は庶民も利用出来る宿「KKRはこだて」。
    私の宿泊分類は「一般、函館夜景プラン、一室1名、2食付、\9,800」、函館山の夜景観光付です。
    お高くとまっていた国家公務員専用の施設は、今や生き残りのために大変です。 
    
    夜景はなるほど素晴らしいものですが、今の季節は修学旅行生のピーク、ラッシュ時は観光バス会社同士の
    協定で山頂の滞在時間は30分の制約があるそうですが、今回はラッシュ後の程よい混み具合でした。

世界三大夜景の一つ、函館山の夜景です。     横浜より1月遅れ、八重桜が2〜3日後に満開になるそうです。
 

函館の市電は市民の足。ハイカラ電車も総動員     ご存知の函館名物、魚介市場
 


  
第2日目 5月18日(木)
          宿チェックアウト 9:00  湯の川温泉→函館駅着9:40頃
          駅横の魚介お土産市を見物。
          函館発 10:40  白鳥18号 竜飛海底駅着 11:48

    青函トンネル海底駅の見学は、建設時の立坑であった北海道側の吉岡、本州側の竜飛と2駅で、夫々上り
    下りの特急列車のダイアに合わせた見学のスケジュールが決まっています。    
    今回は函館から青森方面に向かう列車の竜飛海底駅の見学で、事前に\2.040の見学券の購入が必要です。
    青函トンネル海底駅の見学は、回数も少なく、入場者数も少数に限定しているため、見学券は入手難と聞いて
    いたため1カ月前の発売日に購入しました。
                           
    列車が竜飛海底駅に停車すると、2号車の一扉のみが開き、待機している案内者の指導に従い下車。
    今回の見学者は男女半々の計23名。余分な手荷物は規定の場所に収めガイダンスを受けた後、見学の始まりです。
                     
    
    建設時の荒々しい坑道の素顔は見学用に化粧され、坑内排水の施設や列車火災発生時の退避駅としての
    消火設備や乗客の避難施設の説明を受けた後、斜坑をケーブルに乗車し140m地上の竜飛岬へと出ます。
    見学時間は次の特急までの約2時間。元職業がら私には大変参考になりました。 

                 青函トンネル、竜飛海底駅に着きました
                

 
急勾配の斜坑を140mケーブルで登り地上へ出ます。   そして地上は津軽海峡竜飛岬

 

    
建設時掘削に使用したIHI製のドリル
    IHIの名前をやはり嬉しくなります。        石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の記念碑の前で 

     

                     全国で唯一つの「階段国道339号線」です。
  
    
この青函海底駅見学の見学は、皆様にもお勧めします。今後機会を設け是非実現して下さい。

    * 添書 1.青函海底駅の見学の詳細はJR時刻表をご覧下さい。 
          2.坑内見学はヘルメットはかぶりませんので、女性も安心してください。
          3.坑内の温度は年間20℃の状態のため、夏季の半袖、ショートパンツの服装では
            寒すぎるのでご用心。
 
   そして次の特急で青森へ。

   
函館駅で買った鰊弁当¥800は、上質の鰊と数の子各3枚で実力十分、美味しかった。 
   

          竜飛海底駅発 13:59 スパー特急24号 青森着 14:45
          駅前から市バス12分、徒歩10分 で棟方志功記念館へ 
    
見学者は私1人の閑静の館内、芸術に鈍感な私でも棟方志功の緻密さとスケールの大きさを十分に
堪能することが出来ました。 皆様にこの記念館の見学もお勧めします。

   青森駅からバス12分、徒歩10分に棟方志功記念館があります。是非一度訪れて下さい
   

    駅着 17:00頃  
           青森駅前で時間潰しで近くを通る斜吊橋の白く輝く雄大な姿にうっとり。
               
        
そして残りは今回の目玉のもう一つで帰路は寝台特急「あけぼの」の利用です。
    青森 18:09発 上野 6:58着  所要12時間49分 
    時刻表で路線を調べると、奥羽本線、羽越本線、信越本線、上越線、高崎線を通ります。
    高速の時代、20世紀の高度成長期の遺物を利用するのも興味があります。

これがお目当て寝台特急「あけぼの」の出発時の雄姿、我がキャビンは窓がカーブしている天井裏の部屋です。 
  
    
でも、全寝台車10両連結のこの列車、はたして利用する人がいるのかな?との気持ちでホームを眺めると、
始発駅からの乗車客は30名程度で観光客が8割、それでもビジネス客も数名はおります。

              
発車10分前と言うのにプラットホームは静かなものです。
  
                   

また、この列車には「ごろんとシート」と称し、以前の3段寝台車の枕、シーツ、浴衣等は一切無し、代りに寝台料金を
無料にした男女別車両が計2両連結され、ほどほどに人気があるそうです。
今回も男女各車両に数組の若手や中年の旅行グループを見ました。

さすがに私は「ごりんとシート」を敬遠、少々奮発しオプションにて「B寝台ソロ」を初利用。
しかし、今回寝台席の場所を注文しなかったのが大失敗、場所は車両の端の上階で、列車の揺れや振動の一番
激しい場所、残念とは思いながらもこれも経験とそのまま居座り、狭い居室で窓外の景色を見下ろしながら駅弁を
拡げてビールで乾杯。この雰囲気も悪いものではありません。
そして、指示書きを見ながらベットを作りシーツを拡げ、浴衣に着替え、ベットにごろん。
   
  

 でも、この雰囲気は、カプセル・ホテルか山小屋か。
 容積はカプセル・ホテル、そしてシャワーも浴びず下着もそのままというのは山小屋の雰囲気です。
 まあ、いいや今宵一晩、とそのまま寝込み、途中で目を覚ますとまだ午後10時で寂しい田舎駅に停車しています。
 その後午前4時頃に目を覚まし時は、薄っすらと明るい窓外を見ると、上越線の六日市辺りの様子で、今冬の
 豪雪の残雪が山々に残り、ヨーロッパの山岳地方の雰囲気に似ています。
 午前5時頃か、寝るのは打ち止めと着替え。 結局、睡眠7割、起きていたのが3割というところでした。
   
 水上駅にて長い時間停車するのでおかしいな、と思っているうちに車内放送がありました。
    「この列車は現在、1時間12分遅れています。
     この具合ですと、高崎駅の到着時間は7時過ぎ。そうなると寝台列車は通勤列車の正常運行の妨げと
     なるので、高崎駅にて打ち切りとなります。  (列車も人間の高齢者扱いと同じです。)
     乗客の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、高崎から新幹線に乗換えて頂きます。」   
                          (どうも手馴れているようで感じです。)
    
 そして、我が「あけぼの」はよたよたと高崎駅に到着、乗客の誰もが打ち切りをむしろ歓迎しているようでした。
 新幹線MAXへと乗換、速い、快適、これぞ、現代の乗り物、プロペラ機からジェット機への乗換の気分です。
 後期高齢者の「あけぼの様」、どうぞ無理をしないで、と敬老の気持ちでした。


今回の費用

ジパング倶楽部・大人の休日 1日券2回分 \6,000@2=\12,000
オプション  竜飛海底駅見学券 2,040
オプション  寝台車ソロ個室 6,300
オプション  寝台券特急券 2,200
以上主要交通費(事前駅購入)計 \22,540
宿泊 湯の川温泉 KKR湯の川 \9,800
その他 概算 \12,000
今回の一人旅の費用 \44,340→\45,000

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