伊藤 博 投稿 No.43

題名:ウノ目タカの目
   DVD(巨大病院の挑戦)を観て
掲載:2012.02.01


**ウノ目タカの目**

DVD(巨大病院の挑戦)を観て

医療の荒廃や現場の医師不足が深刻さをましています。

裕福な家庭の子弟以外、医師になるのが難しい現状が、資質に欠ける医師の誕生の温床となっています。
高い志や視野の広さをもって、真摯に生命や死の問題に立ち向かう医師を目指す若者をいかにして
育てればよいのでしょうか。

この難問の解決に果敢に挑戦した一人の医師がいます。その全容が、TV−BS11のルポルタージュで
昨年(2011年4月24日)放映されましたのでご記憶の方も多いと思います。

そこで、ご参考までに、そのDVDを覧になった方がたの反響の中から、感想を抜粋してご紹介いたします。

課題の内容が深かければ深いほど、関連情報の判断には多面的な事前の研鑽と視野が必要であることを学びました。


1.
T氏の感想

徳田虎雄氏の「巨大病院への挑戦」を観賞し、その感想を率直に書かせて頂きます。

日本の医学界、ご存じのように官の東大医学部、私立の慶応医学部を頂点とする巨大なピラミットが
構成され、日本医師会は患者よりも「医師を守る」が理念となり、DVDの画面に流れる「患者がいるから
病院がある、患者に求められる病院を作る」とは程遠いのが現実であると思います。

今年もやがて大学入試が始まりますが、これまで以上に医学部が最難関です。

徳田虎雄氏のように医師になりたい、という純粋な気持を抱く若者よりも、不安定な職業や収入、
定年のある社会よりも、先生と敬われ高収入で生涯安定した人生を送りたいと願う若者、そして親の
望みを子に託す父母、医家業の継承を財力を持って縋る親が多いのが現実の姿かも知れません。

その結果、医師としての本来の使命や役割とは遠い存在となり、「医術は算術」に走ってしまうのです。

徳州会病院、私の聞き齧った知識を率直に申し上げますと、大学医学部の序列は相当なもので、
序列の低い大学出身に医師は世間に名の通る病院からお呼びが掛かる機会が少なく、徳州会病院は例えば
琉球大学医学部の出身者が多いとか、聞いています。

現実はさておき、徳田虎雄が「患者のための病院」を作るという、医者本来の使命に燃え既成を打ち破り、
巨大組織を立ち上げたのは世間が必要とするからです。

病院社会が現状で良いわけはありません。
急速に進む高齢化社会、破たんの危機にある保険制度、勤務医の過重労働、僻地の医師不足等々、
医療の世界は問題が山積しています。

ただ私が気になったのは、このDVDは何のために作られたのでしょうか。
徳田虎雄を教祖のように敬い、過重な医務を責務として従事する若者達の姿に、なぜか新興宗教的な香りが
漂ってくるのが気になりました。

(T氏への返信)

拝復 早速のご感想を有難うございます。

嘗て貴兄は医学部を志したことがあるだけに、本質を穿つ卓見だと思います。 

このドキュメンタリーは何のために作られたか?

カリスマ的な自己宣伝か、または現状の医療体制の抜本改革への世論喚起かは、観る人の判断に任されています。

ただ言えることは、「白い巨塔」以来これまでに徳田虎雄氏以外にこの重大な社会問題に自ら具体的に切り込み、
挑戦した人がいなかったことです。

永田町・霞ヶ関を巻き込んだ大学閥による全国の医療施設の系列化とその頂点に立つ日本医師会のやり方に公然と
「異」をと唱えることは、破門・村八分・左遷・冷や飯を覚悟の「蛮行」で、医師としての死活を賭けるに
等しい行為でした。

敢えてその危険を承知で茨の道を選び、四面楚歌の孤高に耐え、自らも難病に侵されても初心を貫き通して、
その結果が巨大に結実している事実は、社会からその主張が支持されている証と言っても間違いないでしょう。

病む人にとってまず必要なことは、医師の都合による休日・救急拒否ではなくて、速やかに適切な癒しを受けることでしょう。
高齢化社会では、「健康は命より尊し」が、逆説的な真理として改めて心がける視点となってきています。


2.F氏の感想

DVDの内容を観て 多くの感想がありますが 次の点について特に印象深く感じた事をお知らせします。

  1.正しい事は信念を持って貫き通す事。

  2. 健康は人生にとって最高に尊いもの。 
   万一少々健康を損ねても通常の手段で会話と意思の疎通が出来る事は誠に幸せなことである。


  3.  自分は 正しい事 他人に尽くしていると考えても なかなか世間では正しく評価されない。

  4.  情報の真実性の判定と 情報の内容を如何に利用するかは 情報を見る人の力次第である。

DVDを拝見し 様々な事を考えるきっかけを戴きました。 


3.K氏の感想

DVD「巨大病院の挑戦」−いのちある限りー を見ましたが、徳田虎雄先生の命ある限りの挑戦、頑張り、
そして医者としての使命感と人類愛には感動しました。

このような先生が沢山いてくれたら現在いろいろ取りざたされている医療問題のほとんどは解決するだろうと
思いました。

現在の日本には高い志を持った青少年たちが少ないと聞いていますが、これは私は学校教育に大きな問題が
あるような気がしています。
たとえば、国家、国旗の問題にしても、外国では国歌を起立して歌ったり、国旗に敬意を表するのは常識ですが、
それを日本の一部の教員達は拒否するというのですから、そのような考えを持つ教員に教えられる子供たちは
可哀そうだと思いますし、高い志を持つような子供たちの教育が出来るわけはないと思います。

それと、金持ちの子供しか医者になれないような社会とシステムにも責任があると思います。

人を助けるために医者になるのではなくて、お金が儲かるから医者になるという人間が多いから問題が
生じるのではないかとも思われます。

これを見て、このような日本人がいる限りまだまだ日本は頑張れるという気持ちがわいてきました。

        

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