<イルスの世界的な感染の拡大に、我が国も官民ともにその進展状況を
睨みつつ慎重な対応に注力している。当局の指導の通り、不安感に駆られていたずらに
混乱することのなきように心がけるのは大切であるが油断は大敵である。

これまでの経緯をみる限りでは、今回のウイルスは幸いにして悪性度が弱くタミフル等で
平癒する症例が報道されている。然し、この種のウイルスは悪性なものに変異する可能性
を秘めているので気は許せない。新種がまん延すると予防ワクチンの生産は後追にならざ
るを得ないので供給が間に合わず、感染の拡大を防ぐ手だてが無い。

WHOが毎日公表する今回のウイルスの世界の感染者数は、日々増加しつつある。

その国の経済的な諸事情で感染者が医療機関に行けない例や、調査体制の不備の故に正確
な発症数を公表出来ない国もあろうから数字は氷山の一角に過ぎないと見ることができよう。
実態はWHOの公表数字を大幅に上回ると推定するのが現実的である。

5月22日(午前0時現在)で世界の感染43ケ国の感染者累計は11,087人。
5月11日現在では5,495人であったので、僅か10日間で急激な倍増である。
(内、日本は292人。5月13日現在の4人から見て73倍に増加)

22日現在の世界のこの死亡者数をみると84名。これは2007年の鳥インフルエンザ
(5HN1)による死亡者数76人をすでに大幅に上回っている点に注目しなくてはならない。
この寄稿がHPに掲載されるころには、更に数字が上回ると予想されるので注目されたい。

今回の流行を第1弾とすれば、次ぎに想定される第2弾は、より悪性の鳥インフルエンザ
のまん延である。何としてこれをくい止めなくてはならない。

これまで機会が在る毎にパンデミックの恐ろしさと事前の対策を講演等で警鐘を鳴らして
きたが、自分の事と受け止める人が少ないのに忸怩たる思いがあった。
不幸にして一度パンデミックが発生したら、我が国の医療機関は対応出来る体制にほど
遠いのが現状である。

世界中で対応薬品・機器を必要とするので在庫が払底し入手が出来なくなる。
今回、市場でマスク不足を見ても想定できよう。

泥棒を捕まえてから縄を綯う国民性に悪性ウイルスは容赦がない。

追記: その後の24日現在の最新状況は、世界の感染国数27ケ国。
    感染者数12,500人を超え、日本は343人と増中。

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