横八会員投稿 No.341

題名 歴史探訪、日本の原風景
投稿 伊藤 博 (7組)
掲載 2009.05.20

               日本の原風景

幕末から明治初期の記録写真を断片的に時々見かけるが、放送大学付属図書館所蔵
の約100点のコレクション(千葉市生涯学習センターで公開中)は幅広く市井を
記録した纏まったものとして貴重であり一見に値する。

このコレクションが今に伝わる経緯は次ぎの通り。

撮影した人は、報道写真家・Fedelice Beate(1834〜?)
イオニア海の旧イギリス領(現ギリシャ領)コルフ島出身。クリミヤ戦争、
セポイの乱(インド)、アロー号戦争(中国)に従軍報道。

文久3年(1863)春来日し多数の写真を残した。下関戦争にも従軍し記録を残す。
我が国の彩色風景写真の草分けとされている。

これらの記録写真を明治5年に全て譲り受けたのがBaron Raimund 
Ratenicz(1839〜1911)・旧オーストリア帝国の男爵。

明治2年(1869)オーストリア艦隊に随行して来日し、同4年(1871)
横浜にて写真館を開業。同5年北海道開拓使の御用写真家、同11年大蔵省紙幣局の
お雇い外国人となった人物。

その後、更にファーリー商会の手に渡り、明治20年代に外国人旅行者への土産用の
写真として流布されたものである。

往時の鎌倉、横浜の貴重な記録も何枚かあり時代考証の価値は高い。

残念ながら版権の関係でこれらの写真をここに転載・添付はできないが、このコレク
ションはインターネットで公開されているので、ブラウザーで「放送大学」から入って
自由に閲覧出来る。

ご関心が在れば、ご覧になるのもご一興。

    

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