横八会員投稿 No.265 

題名   ウノ目タカの目、バイオ燃料あれこれ
投稿者 伊藤 博 (7組)
掲載   2008.06.05

        ウノ目タカの目、バイオ燃料あれこれ

最近の投機マネーの無節操な乱入で原油価格の高騰に歯止めがかからない。
その対策の一つとして、CO2削減対策も兼ねてバイオ燃料の生産促進が脚光をあびている。
穀物を原料とすることは必然的に食料不足による価格高騰を招くので、食料以外の植物や食料を
収穫した後の稲わらなどを用いたバイオ燃料の研究と実用化を急ぐことが急務とされている。

そこで、我が国の最大の穀物輸入元である米国のバイオ燃料事情が他山の石となるかもしれない。

米国の年間ガソリン消費量は約350億ガロン(1億3、300満キロリットル)今後10年間で
3,500億ガロン分のガソリンをバイオエタノールに代える計画である。

バイオエタノール用に特化したハイブリッドコーンは、二つの異なった系統を交配した一代雑種で
連作が可能(一般のコーンは連作では収穫逓減)。然し、これは1ブシェル(25.4kg)当たり1/2ガロン
(1.9リットル)以上の石油を消費する典型的なペトロフード。従って、新エネルギーの創出は1ガロン
当たり20%Lessに止まるとの説がある。
現在この種の作付けは全耕地の約20%。
ハイブリッドコーンを原料とするエタノール生産の見通しは、米再生可能燃料協会の試算によれば、
年間114億ガロンが限度で、仮に、全てのトウモロを投入しても、ガソリン消費を12%減らすに止まるとの
見方がある。

従来品種のトウモロコシは連作障害があり、大豆と交互に作付けする必要がある。
その上に、ハイブリッドコーンへの作付け転換が進んでいることを反映して大豆価格も高騰。

そこで、穀物以外の植物原料としてサトウキビが脚光をあびているが、オレンジ、グレープフルーツ等
からの作付け転換が進む結果として果汁価格が高騰してきている。

国土の狭い我が国は、食料自給率を上げつつ、同時にバイオ燃料の原料も確保しなくてはならいとなると、
何を原料の本命にすべきかが難しい。

因みに、世界の石油消費量は、8、245.9万バレル/日。
内、米軍の消費量は、8、500万バレル/年。これはコロンビアやフィンランドの(各国23万/日)の
約1年分に当たる。イラク戦争では一週当たり消推定消費量は200万バレル。参考までに、デンマークの
国内消費量は18万バレル/日。

石油争奪と目される戦争で石油を大量に消費している。
なんとも帳尻が合わぬ不思議な現象である。

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