横八会員投稿 No.738
投稿者:近藤礼三
題名:今年の夏休み、東京湾フエリーが可哀そう
掲載:2018年8月5日
我が家の今年の夏のメインエベントは千葉県館山海岸にある「休暇村館山」で2泊3日の孫同伴旅行、
7月31日~8月2日に行って来ました。
男と女の双子の孫は小学校6年生。
男の方は私立中学進学のようで、父親の考え<受験勉強のペースが乱れるとか>で今回の旅行は残念ながらギブアップ、
一方、女の子の方は公立進学の意志を固めており喜んで参加です。
利用料金は2倍近くアップしましたが、継承した「休暇村」という名称が功を表し、
程々の料金でホテル並みの施設が利用出来るというイメージで、大人気の施設で、今回も半年前の2月に予約しておいたのです。
そして我が横浜から車で房総半島の館山へ、大人3人子供2人で出掛けるのに、久里浜からの東京湾フエリーか、又は
川崎からのアクアラインか、双方の料金は以下の通りです。
片道料金 往復料金 久里浜港から東京湾
フエリー金谷港コース湾岸線、アクアライン、
千葉館山道路経由久里浜港から東京湾
フエリー金谷港コース湾岸線、アクアライン、
千葉館山道路経由車¥3,990、
大人2人@¥720=¥1,440
子供2人@¥360=¥720
富津金谷IC-冨浦IC\510首都高速¥930
アクアライン¥800
千葉館山道路他¥1,840車¥7,100、
大人2人@¥1,320=¥2,640、
子供2人@¥660=7¥1,320
富津金谷IC-冨浦IC@往復=\1,020¥3,570@往復 合計¥6,660 合計¥3,570 合計¥12,080 合計¥7,140
双方の料金の差は約2倍、アクア経由は時間も早い、フエリーはのんびりで時には欠航もある。
勝負あり、という感じでアクアライン利用を選ばざるを得ませんでした。
アクアラインの開通当初の利用料金は約5千円。
私は一度は海底トンネルの気分を味わいたいとトライしたのは数十年前でした。
20世紀の3大事業の一つに数えられるアクアラインは、神奈川の京浜地区と対岸の千葉県の交通を旺盛にするのが大前提ですが、
一方では高度成長をリードする新日鉄君津製鉄所の効率化と発展も目玉の一つでした。
しかし、高度成長を支えた鉄鋼の時代は去り、マイカーの総数は頭打ちでアクアライン利用車数は初期の計画に達せず。
そこで料金は、デバ地下の生鮮売り場よろしく季節やその日の時間により変え利用者を増やそうと懸命です。
今回ETC利用の場合は¥800とのことは、あまりにも値下げが大きいので半信半疑ながらも情報を信じてアクアラインを利用。
情報通り間違いなしでした。
我々の幼少の頃は、金谷航路と云われ浦賀駅から程近いところに発着場がある250トン程度の乗客専用船でした。
その後、発着所は久里浜フエリー港に移り、車も運ぶフエリー船に変わり、その名も「東京湾フエリー」と変わりました。
東京湾入口の通航激甚な航路を横断という厳しい条件の運行のためか、僅かの荒れでも欠航するので臆病船と云われながらも
無事故を誇り、我々も房総半島のゴルフ場への行き帰りに親しみ、今も利用客が多く活躍しているのはご存じの通りです。
東京湾フエリーは民営、一方アクアラインは公営。
これだけの料金差をつけられると、やがては海底トンネルに敗れ、「津軽海峡冬景色の連絡船」と同じく、我らよ横八仲間
が絶える頃には幻の航路になるのではと感じました。
今回の旅行で得たものは?
1.海水浴場制限の沖合100mのブイまで、何度も軽い気持ちで泳げたので、それ程老境には達していないと一人判断。
でも得意の素潜りは、海底に沈むブイの重し約3mまでがやっととは落ちたものです。
2.それから我が孫娘、水泳教室で育ちプールでは見事な泳ぎをするのに、背の立たないところは浮袋がないと怖いとは情けない。
一方爺さんの方は横須賀の岸壁育ち、海は背が立たないのが当たり前。
爺さんの出番はまだありそうです。来年もどうか泳げますように。
以上、3日間の我が夫婦のささやかなる幸せが今夏の最大エベントでした。
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