横八会員投稿 No.512

投稿者:伊藤 博 (7組)
題名  :ドラゴンの成功
掲載  ;2012.05.30

ウノ目タカの目

             ドラゴンの成功

米国のベンチャー企業・スペースX社が打ち上げた民間初の宇宙船「ドラゴン」が宇宙ステーションとの
ドッキングに成功(新聞報道を添附)したことは、差し迫ったエネルギー危機の解決にとって大きな前進を
示唆するものであり、その意義は大きい。

従来のロケットよりも経済的で再使用が可能な設計は、宇宙太陽発電衛星の実現への最大の課題である輸送・
打ち上げコストの大幅な低減(1回当たりの費用はシャトルの1/8将来は1/100を目指す)への
活路を開き、実現化へ拍車がかかることを実証したからである。

宇宙船の回転利用による輸送費のダウンは、夢の宇宙旅行という新たな需要を生み、その相乗効果として
更なるコストダウンが期待される。

(表―1)世界の主な大型ロケット 

ロケット名 製造国 能 力 打ち上げ回数 成功率(%) コスト(円) 運用企業

H2A   日本   4t   21    95.2   85億   三菱重工

H2B   日本   8t    2   100.0  〜100億   同上 

アリアン  欧州   8t  205    94.6   77億

                            〜108億  アリアン   

                                    スペース                                     

プロトン  ロシア 6.4t 375    88.8   54億   フルニチェフ

                            〜66億   

アトラス  米国  8.2t  29    96.6   58億   ユナイテド・

                            〜72億   ローンチ.                                 

                                   アライアンス

デルタ   米国  8.2t 362    95.0   

ファルコン 米国  4.7t   7    57.1   44億   スペースX

ドラゴン  米国  6t     1   100.0  (スペース     同上

                             シャトルの1/8。  

                             将来1/100    

                             を目標)       

長  征  中国  4.9t 163   93.9            

原発事故を契機に、色々な再生型エネルギーの開発・導入が進展している。
その中でも最大の潜在能力を秘めているのは太陽エネルギーである。(表―2)

その地上での利用は、スマートグリッドの下で、家庭用の小型のものから大型のものは、
モンゴルの草原に太陽電池を敷き詰めて発電して、日本海をまたぐ海底送電線を敷設して配電する地上
メガソーラ構想(ソフトバンク社)まで色々な展開がある。

然し、地上では昼夜や天候等に大きく左右されるので安定供給には限度があり、原子力を代替する
大型エネルギーには至らないことは昨年の横八勉強会で共に学んだところである。

(表―2)再生型クリーンエネルギー(量)の比較 

 発電方式    単位      エネルギ量    

水   力    毎秒             5億Kcal

流    毎秒             7億Kcal

地   熱    毎秒           77億Kcal

   波    毎秒          880億Kcal

    毎秒    420,000億Kcal

            (*)太陽エネルギーが突出していることが判る。

科学技術の進歩は目覚ましく、時代は刻々と動いている。太陽の無限、クリーン、無償の光エネルギーを、
宇宙で太陽電池で昼夜・天候に関係なく連続して発電して、マイクロウエーブで地上に安全に送電すれば、
極安価な大型電力を世界中に安定供給が可能となり、人類にとっては、エネルギーの争奪戦のない、
平和で豊かな社会をもたらす福音となる。

内閣官房の国家戦略の資料から、発電方式別に設備利用率と発電量の現状を見ても、

 発電方式      設備利用率     稼働年数    発電量(現状)

地上太陽光         12%   20年    337万Kw

 パワーコンディショナー        10年 

 (直流を交流へ)

風  力       陸上=20%   20年    244万Kw

           海上=30% 

地  熱          80%   40年     53万Kw

中小水力          60%   40年    955万kw

原子力(現状は運転停止中) 70%   40年   4,885Kw

宇宙太陽発電は、その建設にあたり極めて大型の有効需要を生み、大きな経済効果をもたらし、
経済活性化のトリガーとなる。実現の暁は、究極のクリーンエネルギーとして世界の持続的発展に大きく
寄与することは既に勉強会にて共に学んだところである。

我が国はそれに必要な関連技術の研究開発の最先端を走り、すでに事業化レベルにある。残された解決
すべき最大の課題は、打ち上げコストの低減である。

金環日食で見上げた太陽は、太古より豊かな恵みをもたらしている。地球の化石燃料の枯渇と環境の破壊を
誘引する近代文明は、今正にコペルニクス的な発想の転換による大変革への決断を迫られているといえよう。


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