横八会員投稿 No.461

投稿:伊藤 博 (7組)
題名:史跡点描・錦秋の東福寺
掲載:2010.10.26

         

史跡点描

               錦秋の東福寺 

京都五山の名勝・慧日山東福寺は秋がひときは映える。
摂政関白九条道家の発願、建長七年(1255)聖一国師(円爾弁円)の開山。
連綿と伝える750年余の法灯を錦秋が見事に物語る。
方丈と開山堂を結ぶ「通天橋」の架かる渓谷・洗玉澗に、国師が宗より持ち帰ったと言われる
「唐楓」独特の黄金色を交えた紅葉が、大伽藍の甍に彩を添える。

曾てこの橋で高遊外・売茶翁(月海)が煎茶を煮た。
禅、儒教、老荘の思想に精通。白雲を蓋となし流水を琴となして何事にもとらわれず、

「通天の秘訣吾隠すことなし」と弟子も持たず煎茶具も一切残さず、一子相伝・印可など眼中になく、
佛祖位中跡を認めぬ一生を通した。

礼節をわきまえて、道を外さず、知足安分を茶の心とし、自他不二の世界観に立脚して、
生きることの真の意味を見いだす無為自然の生涯を全うした孤高の人・売茶翁の「偈」は、 
「竹炉荷い去って花前に賞す」

一煎の茶に紅葉が溶け込む、東福寺の秋である。

                               龍吟庵にて

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