横八会員投稿 No.315

題名 歴史探訪・金箔の金沢
投稿 伊藤 博(7組)
掲載 2009.02.17

歴史探訪

              金箔の金沢

金箔といえば加賀百万石の金沢が本場。漆との相性が良く、器や家具調度に、仏像に、建物に、
特に絵画の下地に金箔を貼ると作品に独特の深みが出るところから重用されてきた。

金箔は組み合わせる下地の素材を活かし絶妙にマッチして、複合の美として自己主張は控えめである。
その点で真贋の見分けを惑わすメッキとは大きな違いがある。

骨太な九谷焼きと対称的な精錬された素材であり、金沢が育んだ繊細・優美な文化を端的に物語っている。

東茶屋街の総金張りの蔵、藩祖前田利家公の兜にその例を観ることができよう。

秀吉が好んだ茶室は金張りだが、茶釜や茶碗等は純金製である。ここに、両者の相違を明瞭に伺いしる
ことが出来よう。金箔に囲まれた中での飾を重ねた純金の茶道具は本来の存在感を失い、
利休の気持ちが判るような気がする


     
       前田利家 金貼り兜                 金沢・総金貼りの蔵

                
                       秀吉好みの茶室

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