丑寅エイト 第80回

開催  2007年10月25日(木)
講師  太田博隆 (6組)
題名  趣味が本屋で、仕事も本屋、−本と出合って半世紀、低空飛行で迷パイロットー
総員  20名


太田君は羽田空港に近い京急大鳥居駅近くに本店を羽田空港内に支店を構える
書店(株)ブックスフジのオナー。
今回は彼が誕生した時代の文学の背景を出だしに、本人が書店経営に手を染めるキッカケ、
今日の激動する出版業界や書店の現況から問題点などをたっぷりと語ってくれました。






1.「本屋」の魅力とは

書店の店頭は世相を写しだしている。
特にベストセラーは、今、何が関心事か興味があり面白い。
一日に相当量の書籍・雑誌の新刊が入荷し、これらを開けて読者を想定することはわくわくする。

また我々が生まれた時代、終戦時、横高時代の芥川、直木賞受賞作やベストセラーを述べた後、
私の書店アルバイト時代の回想と出版社時代の体験談を語った。

2.出版業界で何が起きているか

一年間の総売とは22600億円(取次・卸売経由全額)の業界で1996年よりこの10年間は右下がり
の状況である。年間雑誌の新刊は
77,000点、雑誌も4,500点程出版されているが活字離れの感は
ぬぐえず、業界一丸となって読書推進運動を進めている。
出版社は現在
4,100社位あるが大手5社で全売上の21%500社程で89%を占めており栄枯盛衰の
激しい業界でもある。

また全国ネットの取次は7社、書店数は組合加盟店で633店あり、年々廃業店が増えている。
一方一店当りの床面積は拡大し、大型店化チェーン化が進んでいる。

3.書店・取次・出版社

出版界全般の流れとして、書店、流通(取次店)、出版社の現状を私の体験談を交えながら
話したが、オンライン書店のうねりや万引の悩み、新古書店、図書館問題にも触れた。
最近の日本人のマナーの低下に大いに悩む。またエンターテイメント性の強い本がテレビ化、
映画化と共に、売れ行きの上位を占めるのは当然でもある。
人文・社会科学等の専門出版社は厳しい状況が続いている。だが大手出版社への就職希望
(ほとんど編集)は多く、新聞社と同じく狭き門であり、一般公募は非常に少ない。
出版社は設備投資はほとんどなく人材が資産であり上位版元の給料はすこぶる良い。
供給過剰な時代、薄氷を踏む経営状態であるが、文化的な側面をとらえるならこの業界
全般的に魅力ある仕事である。


                   今回のレジメ
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