丑寅エイト 第73回  

日     平成19年3月22日(木) 午後2−4時
講師    提箸 滋
テーマ   トンー・ツーよもやま話
総員    約20名

提箸君は船舶の無線士として世界の海洋を航海しました。
その間、無線は今日では博物館しか見られないモールス符号のトン・ツー方式から海事衛星の時代へと
隔世の進歩を遂げており、彼はこの流れを身を持って体験して来ました。
本日は彼の無線士としての経験、船乗りとしてのよもやま話などの様々を語ってくれました。

以下私のメモの数項目より
 
   1. 船員は一般とは違う外事用の特別なパスポートで、一昔前は1年乗船していると2ヶ月の休暇が取れ、
      この休暇こそ船乗りの特権で、趣味や旅行など様々に有功活用が出来ました。
  
   2. 船員、特に無線士は漁村ではなぜか尊敬の眼で見られました。
   
   3. また、余暇には横須賀で英会話教室に通っていたが、この時代進駐軍兵士と結ばれた多くの
      日本人女性が英会話を習っており、彼女達は世間の評価とは全く異なり、態度も真面目で服装も
      むしろ地味なのが強く印象に残っています。

   4. 日本ではモールス通信をトン・ツーと言いますが、アメリカではダー・ダーと言われており、同じ音でも
      言語により様々に聞こえるようです。
      
   5. モールス信号の発明者のモールスは始めは画家だったようです。
      彼は友人からこの原理を聞き、さっそく符号化を発案。
      当時似通った案も色々とあったようですが、真っ先に特許を取得し大金を手にしました。

   6. モールス信号で最も有名なのはSOS。
      ・・ −−− ・・    
       S   O   S   これだけは覚えておいて、箱詰めにされた時に活用して下さい。

   7. 日本語のモールス記号はアルフアベット27文字の他いろはの47文字が加わり、無線士は1分間に
      120文字の送受をクリヤーすることが検査合格基準とされていました。
      最初はトンチンカンでも慣れるに従い判るようになります。
      親しい仲間同士では、余暇に無線で冗談を交わすこともありますし、無線士のなかには
      無線を受信しながら、そのまま掲示が出来る文章化するモサもおりました。
   
   8. 船は船長の人柄で船全体の雰囲気がガラリと左右されるそうです。

   9. 現在は便宜置籍船及び混在船の時代、日本人の船員は極少数で船員は多国籍化、特に
      フイリッピン人船員は給与が低い割りに英語を解し、能力は先天的に優れているとのことです。

  10. 今の時代は船員も個室の時代、往年の良さはどこまで残っているのでしょうか。
                        
                                       等々
                                      
 
    
彼が用意したレジメの後半「どうなる海洋国日本」には、現在の日本が対面している諸問題が
記載されておりましたが、残念ながら前半で時間切れとなりました。

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今回のレジメ
              トン・ツーよもやま話     
                              7組  堤箸 滋

(1) モールス符号
    Samucl Morse 作成 (1885年)
    短点と長音の組み合わせ、アルフアベット26文字プラススペース符号

(2) 海上無線通信
    イ. 通信の変遷
         Gulglielmo Marconi 無線機を発明 (1805年)
         大西洋上の船舶との通信成功   (1902年)
         海事衛星通信          (1980年)
         GMDSS(世界的な海上における遭難安全制度)

    ロ. 海上電波伝播
         地上波     ー中波
         電離層反射波  ー短波
           直接波     ー超短波

(3) 船舶無線通信士の仕事
     緊急、安全通信、各種情報受信、電波送受、機器修理整備

(4) 船の乗組員
    イ. 船員構成
        船員法, 混乗船

    ロ. 船員生活
       仕事、遊び、その他

(5) 船乗りの思い出、その他

      
             −ーー どうなる海洋国日本ーーーー 

(1) 周辺国との衝突
     国連海洋条約 (1994年発効) 
   
    イ. 国境問題 (EEZ)
       竹島、尖閣諸島、北方領土、沖の鳥島、東シナ海

    ロ. 蜜魚
       山陰沖、対馬

    ハ. 海上保安警備
       領海法、海上保安庁

(2) 日本人船員の激減
    
    イ. 有事の海上輸送
    ロ. 船員教育、訓練
    ハ. 便宜置籍船

(3) 海洋資源
       天然ガス、マンガン団塊、その他

(4) テロ、海峡対策
       港湾、船舶、マラッカ海峡

(5) 港湾国際競争
       ハブ(中継港)の立遅れ

(6) 海洋に関する国民の薄い関心度

(7) 海事基本法(本国会に提出)
      総合海洋政策会議(首相議長)
      担当大臣を置き司令塔 

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