愛知地球博訪問記
                                     平成17年4月27日   近藤礼三

今朝横浜駅前に到着、自宅に辿り着き先ずはビールを飲みひと寝、そしてこれから
出掛けようかと計画がある方々にお役立にと思い、以下の紀行文をまとめてみました。

さて、私に博覧会と名が付くもので最も印象に残るのは、戦後間もない頃、所々に焼け野原が残る
横浜で行われた横浜貿易博覧会で、第1会場は現在の反町公園、第2会場は野毛山公園でした。
その中で現在記念に残る唯一の建物はメイン会場となった反町の神奈川スケートセンターだけでは
ないかと思います。


当博覧会の一番の呼び物は、Victor 横浜工場の誇り、高柳健三博士発明のテレビの原理の
デモンストレーションと10社近い会社が叡知を集め作り上げた17インチ黒白テレビの試写会で、その前は
黒山の人だかりでした。
云わば、この横浜貿易博覧会がわが国のテレビ大衆化のスタート元年と言えましょう。
今、横浜市民でこの博覧会を知っている方は多分20%に満たないのではないか、と思われます。


その後数年、日本の復興も軌道に乗り、やがて高度経済成長期を迎え、博覧会も万博と名付けられ、
規模もWorld Wideになりましたが、お祭り騒ぎが先行し何が目的かさっぱり判らなくなりました。
中でも最も華々しく開かれたのはExpo70。南晴夫の「こんにちは、こんにちは、」の歌と、岡本太郎
の「太陽の塔」は多くの方もご記憶と思います。

以降、沖縄海洋博、つくば科学博、花の万博、等々といろいろと開かれましたが、私は小学校の頃
に見た冒頭の横浜貿易博覧会を最後に、万博を敬遠して来たようです。

私は博覧会自体は好きなのですが、伝えられる混雑、過度に演出されたお祭り騒ぎ、街の数倍の
食事代などが気に食わないのもその理由でしょう
とは言うもの、今回の愛知万博はなぜか持前の野次気が沸いて来ました。
ロボットとマンモス人気に釣られたのと、学生時代に過ごした名古屋市から瀬戸市へ向かう地域、当時は
白っぽい土地と潅木が続く丘陵地帯が、どのように変遷を遂げたのか見たかったのかも知れません。


そして愛知万博に単身で出掛けました。
今回の目的は9月に計画している家内との見物の先ずは下見というわけです。
足は朝横浜出発、当日閉場後に発ち翌朝戻るという超ハードのスケジュールで入場料込みで
¥10,000均一というJTBパック。おそらく数多いパックの中でも最低料金、最強行軍だと思います。

4月26日(火)午前8時15分、東京始発のバスが横浜西口駅前に立寄り数人をピックアップ。
いかなる人種がこのパックを利用するのかと、申込時から興味がありました。
若者はゼロ、60台後半の夫婦連れが大半で、女性同士が数組、男性単身が数人という顔ぶれ
でバスはほぼ満席、途中一箇所に小休止後、12時半頃に万博西駐車場に着きました。
そして午後1時頃に入場、帰りは午後9時半に集合、10時出発、夜間を走り横浜駅前到着は
翌朝の午前4時半頃でした。

さて、今回得た諸々のノウハウを書きますので以下をご参考に。

  1.第1関門は人気パビリオン入場の手段です。
    広大な会場の中で人気が高いののは日本企業のパビリオンです。
    今回の博覧会の特徴は、入場日の1月前から、誰でもパソコンやケイタイで愛知博の 
     ホームページにアクセスして、空きがあるパビリオンの時間帯に2箇所まで、待ち時間
    無しで入場できるという予約システムを利用することです。
        
          
https://reserve.expo2005.or.jp/aichiexpo/top.do

    但し、予約にはチケット1枚毎に記載されたチケット・ナンバーが必要です。
    そのため、個人購入の場合はチケットをなるべく1月前に購入(会期中有効)し、
    日程が決まり次第、予約システムの利用を勧めます。
       
    
    予約開始は入場日1ヶ月前の午前九時に受付開始スタート。
    最近はこのシステムを知った人が多く、開始と同時にアクセスが多くつながらないようです。
    素早く要領よく根気よくやるしかないようです。
    
  
    一方パックの場合、パック会社がパビリオン入場の優先予約を大量に押え売り物にする
    のを防ぐため、安い団体入場券の場合は、チケット仲介業者はパック会社に入場券を
    早めに渡さないように指導されており、優先予約は全て所掌外としているようです。

    今回、パック会社から参加者がチケットナンバーの連絡を受けたのは出発4日前、
    その時、予約システムを始めて知り、持前のパソコンでアクセス、パビリオン3箇所に空を
    見付け2箇所を予約し、それが役立ちました。

  2. いつ頃行こうか。
     土、日、連休、夏休みは避けることが無難です。
     また瀬戸地方の夏は酷暑、混雑する炎天の場外は地獄の苦しみでしょう。
     日程に縛られない方は、学校の夏休を外した6月末前か気候も秋めいた9月の
     平日をお勧めします。9月25日(日)閉会

  3. 交通手段

     その1.新幹線利用
          新幹線は名古屋までは最速、名古屋から地下鉄・藤が丘駅までも問題なし。
          しかし、藤が丘駅から会場までのリニアーカーの本数と収容能力が藤が丘駅まで
          とアンバランスのため、乗り継ぎに行列を覚悟する必要があるそうです。

     その2.バスパックの場合 
          現地滞在丸1日。往復夜行というのが今回最もポピュラーなようです。
          体力的にはハードですが、最も経済的で効率が良いためでしょう。
          帰りは閉館の午後10時出発、そのまま走ったのでは到着が早すぎてしまうので、
          途中足利SAにて2時間半の休憩時間を設け、ドライブインでの入浴と仮眠利用を
          勧められます。(¥680)
          これは疲れも取れ利用価値がありました。 
          手ぬぐいの販売(¥210)や貸タオル(\100)もあり、石鹸、シャンプーは揃っています。
          バスパックを利用する方は、カバンに手ぬぐいだけは入れておくと経費節減になります。
          またご承知のように高速道路の全てのSAはアルコール飲料は販売禁止。
          お酒の好きな方はお持込を忘れずに。

     その3.マイカー
          会場に隣接する駐車場は無く、数キロ離れた大駐車場から無料の連絡バスで
          会場へ、というシステムになっているようです。
          私は未経験なので、参考資料を見てください。


  4. 食事

     今回の万博は「コンビニ&フアミリーレストラン締出し万博」の一語に尽きます。
     場内にはハイクラスから並までの食堂が盛り沢山ありますが、料金は市中の2倍。
     紙皿、紙コップのセルフサービスで1人1食 \1,000の出費を覚悟する必要があります。
     ちなみに私の夕食の天婦羅きしめん定食、ジュースとセットできしめんがなんと\1,000
     市中なら\500〜\600程度でしょう。下の写真をご覧下さい。
          
 2食で2千円を超えては馬鹿らしいですね。そこで1食だけでも持込を勧めます。
   
      飲食物の持込は当初は禁止でしたが、小泉総理のコメントで自家製弁当だけはOKに
      なりました。
      入場時に形式的な荷物の検査はありますが、弁当の中身までは調べません。
      前日スパーで買った弁当の包み変えるなどして出費を節約して下さい。
      飲み物の自動販売機は随所にあるし、弁当を食べるベンチもあります。

    また見物を見終り、ゲートへ向かう途中で少々お腹が空きました。
    帰るのにまた¥1,000の出費は馬鹿らしい。何とゲートを一歩出た所にコンビニ1軒が計画的に
    配置されています。多分、世間の非難を避けるためでしょう。
    
    そこで軽目の食料を買い、バスに乗り込む前に食べました。
    また、パック会社も心得たもので、会場を出発直後のSAに立寄り、食料を買うチャンスをちゃんと
    設けています。

 5. パビリオンの選び方

     パビリオンを効率よく見るのは、ある程度の作戦が必要です。
    予約は出来なかったけど、あのパビリオンを是非見たいという時は、そこに集中し長時間の
    行列を覚悟する必要があります。
    平日の2番人気パビリオンでも30〜40分の行列を我慢する必要があります。
     
    結局、予約が出来たパビリオンの予約時間の隙間に人気会場を効率良く選び、ある程度の行列を
    覚悟で入場とということになります。
    
    また、午後4時を過ぎると3番人気パビリオンは急に人が減ります。
    私はこの時間帯に3番人気のヨーロッパ館を軒並みに回りました。

 6. 今回観てきたパビリオン
    1. 事前に予約が出来たパビリオン
       パック会社からチケットナンバーの連絡を受けたのは出発4日前でした。
       それまでは万博の知識はゼロで初めて予約のシステムがあることを知り、早速パソコンで万博の
       ホームページにアクセスしましたが、空きの○印が付いているパビリオンは3箇所しか残っていません。
       そこで次の2箇所のパビリオンを予約しました。

        1. 長久手愛知館 (3番人気)
        2. グローバルハウス+ブルーマンモス・ラボのセット館 (1番人気)
             2は大成功。ソニーの幅50m立10mの巨大スクリーンは圧巻、又今回の大目玉の冷凍
             マンモスを、動く歩道に乗りガラス越に約20秒間見ることが出来たので成功でしょう。

    2. その他30分程度の行列で入場したパビリオン
        1. JR東海超電導リニア館
        2. ワンダーサーカス電力館
        3. ガスパビリオン
        4. 名古屋市パビリオン「大地の塔」 
            4は鳴り物入りの宣伝ですが、高さ40mの巨大な万華鏡の筒を眺めるだけ。
            物足り無気に途中から出口へ向かう人もかなりいました。
        5. 夢見る山・テーマシアター:目覚めの箱舟
            5は地球そして人類の誕生の経過を表現したいのでしょうが、音と光で驚かすだけで
            何を表現したいのか良く掴めませんでした。           

    3. 行列無しで入場したパビリオン
       午後4時を過ぎると2番人気以下のパビリオンのあるグローバル・コモンの人出は急激に落ちます。 
       チャンスとばかりグローバル3に足を伸ばし下記のパビリオンに入場しました。
         1. フランス  2.スペイン  3. ブルガリア   4. トルコ   5. チェニジア
         6. ボスニア・ヘルツコビナ   7. ヨルダン   8. モロッコ  9. ギリシャ   10. イタリア
                                    
              以上の18パビリオンを制覇(一人だからこそ出来るのです。)

    4. 入場を諦めたパビリオン
         トヨタグループ館、 三井・東芝館、 日立グループ館 
         上記の人気パビリオンは遅い時間になれば、並ぶ時間が少なくなると思い、午後8時過ぎに
         行ったところが、午後8時にて入館が打止めで門前払いを食いました。

 7. その他諸々
     1. 天候不良の時は折畳傘の持参を勧めます。場内にはコンビニが無いため安物の傘の販売は
        無さそうです。
     2. 殆どのパビリオンは館内撮影禁止で写真は期待出来ません。
     3. パック旅行の場合、添乗員は例によりお土産の注文を真っ先に勧めますが、会場内に店が
        沢山あり種類も沢山。見終わった最後に自分で買う方が面白いと思います。
     4. パック旅行の団体写真は¥1,500。不要なら断りましょう。
     5. お連れ様と逸れると面倒です。ペアーケイタイが役立つと思います
     6. [2005年日本国際博覧会 愛・地球博」 が正式名称のようです。
        公式ウエッブサイトのURLは下記で博覧会の案内、パビリオン予約、等々色々と載ってます。
        ホームページにアクセスして情報を得て下さい。
                     万博ホームページへのリンク
  
      7.  書店に行きますと万博ガイドが5種類以上売っています。値段は\600〜\1,500。
         適当なものを選び事前に予備知識を得ておくと、何かと役に立つと思います。
     8.  入場券は通用1日1回限り、午後5時以降入場の割引料金があります。
         通常1日で見られるのは良くて4分の1程度でしょう。

     私は夏休みが終わり、暑さが一段落した9月に、2日間見られるパックを探し、今度は家内と
     二人で行こうかなと計画しています。
     と申しますのも、次期万博はいつどこで開かれるのか判りませんが、多分10年先か?
     その頃は元気かな? あるいは夫婦共々介護を必要とするかも知れませんので。

    付記:9月5日出発夫婦で2泊の万博旅行を設定、1ヶ月前の8月5,6日朝9時、前項にて記述のパソコン
        予約を試みました。
        ところがアクセス殺到で接続不可。40分後やっとつながった時には既に予約は満杯。
        多分その道のプロが独特のテクニックで接続、素人は蚊帳の外のようです。
        まあ、当日並びでのんびりと旅行します。

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