横八会員投稿 No.589

投稿:伊藤 博(7組)
掲載:2015.01.19

*ウノ目タカの目*

         大相撲あれこれ

大相撲初場所のNHK実況放送(1月18日)で、アナウンサー(2名)と解説者(元力士)が、日本書紀に登場する相撲の祖・「野見宿禰
(ノミノスクネ)のことを「蚤の宿禰」と語っているのに些か奇異な感じがした。固有名詞を発音するアクセントが可笑しい。

「箸」と「橋」と同様に、「野見」を「蚤」と発音するとまるで意味をなさない。歴史に登場する神や人の呼称の正確な読み(発音)は基本的な常識である。

NHKは日本の標準語を正しく話す教育徹底の模範と目されているが、時々この種のケースを耳にするのは、放送用語の不断の
モニタリングとチェック体制に画竜点睛を欠いていることを示す一例であろうか。

生放送は修正がきかない。アナウンサー自身がこの違いを知らずに話しているのなら、下読みの時点で内容のアクセントまで
精査して再発防止の対策を徹底ずる必要があろう。

言葉は生き物だから、時代の移り変わりで変化することはありうることである。
しかし、地名や固有名詞の発音を不用意に、または恣意的に変えることは許されることではなかろう。

かつて、大河ドラマで、護良親王の護良の読み方が旧来と変わっていたのは、最新の研究で判明した明白な学問的根拠があると聴いたが、
これは例外で、今回の発音の事例とは質を異にする問題である。

さて、相撲と言えば切り離せないのが「行司」と「呼び出し」である。

今回、「幕内呼び出し」の「隆二」(宮城野部屋)が横須賀出身であることを知ったのは嬉しく頼もしい限りである。

 呼び出しは行司と比べて地味ではあるが、各相撲部屋に属して大相撲を支える重要な役目を担っている。本年現在総勢三十数名。

 取組の際の土俵上で扇子を広げて独特の節回しにより東西の力士の「呼び上げ」や、「土俵整備」から「太鼓叩き」、
また競技の進行のタイムキーパーの役割まで努めている。

 土俵整備は、本場所・巡業・各部屋の土俵造り、取組の合間にほうきで土俵を掃き清め、乾燥する土俵への水打ち、
力水・力紙・塩・タオルの補充と管理、全取組終了後に仕切り線を書くなど。

 太鼓叩きは、触れ太鼓、寄せ太鼓、はね太鼓などすべてを。

 拍子柝打ちは、土俵入り横綱土俵入り、土俵の進行などの合図など。

 懸賞金は、懸賞幕をもって土俵を一周、懸賞金を行司に渡すなど。

 力士や行司の世話は、座布団交換、時間制限を伝える、水桶の横にてタオルを渡すなど

 審判委員には、座布団交換、ひざ掛けの世話、顔触れ言上の介助など。

 その他役員室、相撲部屋の雑務等々、その仕事は多岐にわたる。

「呼び出し」の階級は役責により9階級ある。

「隆二」はすでに「幕内呼出」、「三役呼出」(立呼出、副立呼出、三役呼出)までに今一息である。更に精進して、
晴れて最高位の「立呼出」として土俵に立つ日が楽しみである。

 大相撲の隆盛を支えている影の力を見落としてはならない。


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