横八会員投稿 No. 548

投稿者:伊藤 博 (7組)
題名:俳句の真髄
掲載:2013.12.15

ウノ目タカ

              俳句の真髄

「紫陽花のころ」と題する一冊の句集を頂いた。著者のSK氏は中学の同期生で現在は木更津市に居を構える
市井の主婦である。
同窓有志から最近知り得た数十年ぶりの消息である。

SK氏は句吟を始めて18年に過ぎないというが、良き師に出会い継続は力なり。
その感性は加齢を感じさせず自然で瑞々しくかつ繊細。
思いやりのある視点で読者の心を捉える佳句に満ちている。

横須賀市に生まれ、大津高女を卒業して防衛大学に就職(学長秘書)。
自衛隊勤務のご主人の赴任に伴い極寒の北海道を経て木更津に来て40年。この間に3人の息子を育て、
成人となったお孫さんにも恵まれたとあとがきにある。

しかし、人生には魔多しで常に平坦ならず。骨折を3度、癌を克服して10年、現在も通院中というが句に暗さはない。
常に希望を失わず、自らを客観視しうる前向きな生来の明るい性格のしからしむところであろう。

更に、SK氏は能書家でもある。自筆の句が多数納められているが、墨跡に品格があり生の息吹を感じさせる。

「紫陽花のころ」の頁から2,3の秀句を紹介すると、

熱の子にガラス戸越しの雪達磨

思い切り病魔に向かい豆を打つ

大手術事無く済みて春灯す        SK

                     

SK氏に答礼の一句を差し上げた。

雨に映ゆ紫陽花 活きる澪標     寒山 

俳句はわずか17文字。世界で最小の短詩型文学である。詩歌より入り易く門は広いが、その奥は深く広い。
俳句実作の真髄をジャコメッテイの彫刻に見ることができるのは、芸術のジャンルを超えた普遍性ともいえようか。

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