横八会員投稿 No. 532

投稿 : 近藤礼三 (6組)
題名:富士山が世界遺産に登録されたのは結構ですが。
掲載 : 2013年7月3日

我が富士山歴は3回あります。

世界遺産に登録されたのを機会に、これら3回の印象を書いてみます。

第1回は昭和29年即ち1954年の横高山岳部1年の部活でした。

一行は三浦利彦、鈴木広義、佐藤幹夫、それに亡くなった福島靖之輔、高田律行(?)

も両君も加わっていたと思います。

午後横須賀を出発し,御殿場駅着後の午後3〜4時頃にスタート、勿論全行程は徒歩です。

登山コースは伝統のの御殿場ルートで夕刻に浅間神社前で小休止。

道端のベンチに腰を掛け、夕食の弁当を広げ始め暫くすると、待ち構えていたかのように

雲助風の男が数人現れ、このベンチは有料だから金を寄こせと凄み始めた。

辺りの状況からみても、これらのベンチが有料の筈はないし、カモを待ち構えていたのでしょう。

カネを払った記憶はなし、こちらも抵抗した記憶もなし。

どう結末がついたか覚えていませんが、富士登山のこの出来事は半世紀以上経過しても

我が脳裏にこびり付いています。

 *数年前、以上の一件を三浦、鈴木に話したら記憶にないとのことでした。


我々は誇り高い山岳部員で当然ながらの弾丸登山、室には泊まらず8合目辺りに到着し、

寒さに震えながら
御来光を眺め、早朝に山頂に到着しました。

全員高山病の記憶は無く、余裕たっぷりにお鉢まわりで帰路は砂走りルートを下りました。

砂走りは金剛杖に地下足袋が昔ながらの装備と教えられ、将にその通りの快適さ、そして

御殿場駅に帰着、全員頑張ったという清々しい印象は全3回のうちでナンバーワンでしょう。


第2回は息子が中学生の時で昭和55年即ち1980年頃だったと思います。

一行は近所のソフトボール仲間の友人父子と我が親子の4人組。

友人の車を利用し富士宮ルートの5合目駐車場に到着。

富士宮ルートは駐車場が海抜2400mで、一番人気の河口湖ルートに同じ、しかも登山路が東面の

ため、どこでも御来光が見られ、しかも山頂までの距離が最短というルート。

しかし、その代償として登山路の傾斜がキツイという特色があります。

我ら大人2人のおやじは壮年の将に健康の絶頂期、それに息子達二人も健康な中学生、しかし

今回は安全を考え7合目辺りで室に宿泊しました。

1畳2人のギュウギュウ詰め、夜中にトイレに行って戻ったら寝る隙間もなし。

食事の粗末さ、トイレの不潔さ、そしてギュウ詰めの将に絶頂で国民総我慢の頃かも知れません。

当時はこれが山小屋の常識としてまかり通っていたのです。

今回の登山での教訓として記憶に残るのは、我が息子、登り始めのまだ緩やかな登山路で、

若さにまかせ時々走るのを抑えても言うことを聞かず、案の定
7合目辺りから高山病に掛かり

その時は弱音を吐かなかったものの、後日辛かったことをたびたび言われました。

それに較べ、親父の私は当時マラソンをしていましたので、富士の9合目の登りも屁の河童、

まあ、これが我が人生の健康のピークかも知れません。


そして第3回は平成
17年即ち20067月でした。

今回の登山の言い出しっぺは松生、70歳の古希を祝い八期仲間の有志が登ろうとの威勢の良い

掛け声で計画、当初
712日頃の予定が天候と残雪の関係で1週間延期し7月18日となり、

張本人は他の用事で参加取り消しで
実行は近藤、倉田、吉田、知久の4名でした。

近藤車を利用し、御殿場ルートの5合目に到着。

富士登山ルートは4ルートありますが、このルートの駐車場は海抜が1900mと一番低いためか、

人気は低く、駐車場はタダです。

駐車場を出発、このルートのもうひとつの特徴は暫くは樹林帯を進みます

やがて、富士登山特有の草木なき登山路を登り始めてまもなく、吉田がバテ気味です。

一人登山を諦め5合目迄戻ると言い出しましたが、程なくバテも治まり、今回の計画では当初8合目に

室を
予約していましたが、7合目に変更し明朝に備えて休息。

宿も昔に比べれば相当改善され、また今回は夏休み直前のため多少のゆとりもありました。

富士山の室は20日以降の夏休みの始まりの共に満員になるため、それ以前が日決めの条件ともいえます。

室の食事はカレーライスが定番、トイレは昔に比べれば多少は改善されているものの、ヨーロッパのアルプス

の山小屋を想定している外国人登山者は呆れるでしょう。

寝場所は昔のゴザから蚕棚スタイルにかわりましたが、スペースのゆとりはなし。

今回は空いているところに寝場所を移動しどうやら安眠でまあ、こんなものかな。

さて、翌朝は午前4時起床、御来光も見ました。

そして7合目の室を出発、登山路は次第に急となり8
合目―9合目―山頂の登りは辛かった。

第2回目の40歳代とは全く違います。

やっとのことで山頂に到着、皆さんお鉢周りの気力もなくベンチに寝込んでいました。

今回の貴重な記念品は、山頂の浅間神社で古希を申請すると祝いの扇を無料でくれるのです。

これは我が家に大切にしまってあります。

しかし残念なのは、帰路の御殿場5合目の土産店で買ったビスケット風の菓子の品質の悪さでした。

我が家で食べてびっくり、先ずは戦後の昭和20年代の前半の味です。

人に上げなくて良かった。

土産店には韓国、中国等の近隣国人の多く、其々が同じような土産を買っており、これを自国に持ち帰ったら

これぞ日本の恥となる品質の悪さでした。

以上が我が富士登山3回の印象です。

さて、今回富士が世界遺産に登録され、国民はHappyと舞い上がっていますが、

その反面、海外にこれが現状だと晒し出されたら日本の恥、国辱とも思われる問題点が山積しています。

トイレの不衛生、利権の塊、ギュウギュウ詰めの小屋、食事、土産の品質等の国恥物が山積。

我が発想、やはり相当額の入山料が必要です。

世の中にタダ程怖いものはない。

千円では安すぎる、幼児3千円、中供、高齢者5千円、大人1万円ぐらいとったらどうか。

そして、いっそのこと、山頂まで電気、上下水道を敷設し衛生面を解決させたらいかがでしょうか。


そして将来はロープウエーかな?

しかし、日本の象徴を冒涜するものだと反対され、実現はまず無理でしょう。

 注:現在、業者の物資の運搬はブルドーザーが常道で、登山者はブルを横眼で眺めながら
   登山路を青息吐息で数珠つなぎに登り下りしています。

これがまたいいのかも知れませんが、いつまで通用するかな?

さて、余命があるうちにもう一度登りたいところです。

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