横八会員投稿 No.510

投稿:保坂虎重 (1組)
題名:脳の事典 解かり易い素晴らしい
   著名な学者との交信
掲載:2012.04.11

最近学習した本に関して著名な学者様から頂いた返信メールです。
パソコンのおかげで、著名な学者様とも直接交信できる事は有難いこです。
8HPに掲載願います。
 

                                   保坂虎重
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保坂虎重先生

この度は「脳の事典」をお読みいただきありがとうございます。
また、貴重な牛の灸治療のDVDをお送りいただき感謝申し上げます。

私は昭和大学医学部の生理学教室を主宰しております。
主な研究領域は神経系特に脳の働きおよび東洋医学特に鍼灸の作用メカニズムの解明です。
私の前任である武重千冬教授が針麻酔のメカニズムについてラットやウサギを用いて研究されていましたが、
私はそのころに昭和大学医学部を卒業し、引き続き武重教授の生理学教室で研究を始めました。
したがって、痛みと鍼刺激の関係について長く関わってきましたので、鍼灸・漢方に対する興味は強く持ち続けていました。

武重教授が定年後退職になったあと、私が教室を引き継ぎました。
脳機能に関する研究はもちろん継続しましたが、同時に鍼灸の効果に対する研究にも力を入れております。
現在は鍼灸と免疫系との関係、癒血証と血液流動性の関係および鍼や漢方薬による効果などについて研究を進めています。

お灸に関する研究では関節リウマチのモデルラットの関節炎や骨破壊が命門穴への灸により軽減すること、
血液中の関節軟骨に対する抗体価、プロスタグランディンE2IL1-βなども減少することなど明らかになりました。

また、大学病院の漢方外来を受診した患者さんたちを対象にした研究から、?血症の人は血液流動性が小さいことがわかりました。
つまり血液がドロドロということです。駆?血薬を投与すると明らかにこのドロドロは改善しました。
ストレスでも血液がドロドロになるので、ラットを使ってさまざまなストレスをかけると、やはり明らかに血液流動性が下がりました。

足三里、内関、三陰交などに鍼刺激をするとこれが軽減することがわかりました。
駆癒血薬を投与(餌に混ぜる)しても同様でした。
自律神経との関連を考え、交感神経刺激薬や遮断薬を投与すると交感神経α受容体刺激やβ受容体遮断により著明な
血液流動性の減少、α受容体遮断やβ受容体刺激で著明な流動性増大が認められました。
交感神経活動が血液流動性に大きく影響することになります。

鍼や灸は感覚神経を興奮させ、脳に伝えられた情報は自律神経や内分泌に変化を及ぼすと考えられます。

保坂先生が薦められている牛へのお灸が食欲や性欲など脳がコントロールする事柄に強く影響することは納得できる現象であります。
薬を使わずに体調を調節することはとても良いことであり、また、予防的に用いることも可能であると思います。

この度は貴重な映像をお知らせ頂きありがとうございました。
また、脳の事典を評価いただき、感謝申し上げます。

今後さらなるご活躍を心から祈念申し上げます。
ありがとうございました。

平成24417

昭和大学医学部第一生理学 教授
昭和大学 医学部長
  久光 正

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